放射能減衰を待つ核シェルターの重要性

核シェルターは核兵器が使用される時に避難するだけでなく、使用された後の放射能減衰を待つ為の設備でもあります。環境中に広がった放射性物質が風に飛ばされ、人体に影響を及ぼさない程度に放射能が減衰するのを待つことになります。過ごす期間は最低でも1週間、一般的には2週間ほどといわれています。つまり、2週間じっと耐えることができれば、放射能減衰によって外に出られる可能性が高まります。

理想をいえば半年、1年ほど待ってから外に出たいところですが、それだけのあいだ生活ができる物は限られます。とはいえ、例え2週間程度であっても放射能減衰が進めば、外に出て助けを求めたり、救出を待つことができるようになります。核シェルターはまさに命を守り生存確率を上げる設備で、放射能減衰を待つのになくてはならない存在です。